味覚障害に年齢には関係ない

よくご相談の中で味覚障害が加齢のせいと思われている方が多いのですが、年齢には関係ないと思います。その証拠に、過去の治療経験の中で一番年齢の低い方は小学校4年生(10歳)でした。中学生や高校生の親御さんからのご相談も多いです。みな、親と同じ食事をし、クラスメートと一緒の給食を食べているんです。決して栄養不足の食生活はありませんし、何らかの病気で薬を服用している年齢でもないんです。
 また、更年期障害と診断され、更年期障害の薬やうつ病の薬を飲まれている方も多いです。しかし、ご相談される方々の年齢は、先程お話ししたように、低年齢から90歳代の方まで幅広く、特にこの年齢という特徴がないのが実情です。

味覚障害になりやすい人とは?

「私は食事をするお金がなくて栄養不良なんです。」とか「いつも忙しくてファーストフードしか食べていません。」なんて方は味覚障害になっている人あまりおりません。
どちらかというとグルメの方が多く「家庭の料理は全てこだわって手作りで、出来合いのものは買いません。」と言われる主婦の方。それで亜鉛やビタミン不足なら「ご家族の方も、味覚障害ですか?」と聞きたくなったことがあります。

では、味覚症状になりやすい方はどんな方が多いのでしょうか。
しいて言えば、上司と部下に板挟みになっている世代。仕事に希望を持てなくなった年齢、親の介護をしなければならない世代、そういったストレス社会に生きている方々の方が多いようです。心にゆとりが持てない環境の世代です。
 よくあるのが、仕事や家事が多忙でストレスがたまっているとき、風邪やインフルエンザにかかり、そこから始まったパターン。
 または、生活環境でのストレス、例えば仕事上の人間関係や、身内の不幸。親の認知、それも攻撃性の認知で地獄の日々の時、味覚障害になったと言われた方もいました。
 
 タイプ分けをすると、
 ・最後までやり遂げないと気が済まないタイプ
 ・客観的に見たら些細な事でも気になってしまうタイプ
 ・寝床まで不安を持ち込んでしまうタイプ。

 俗に言うまじめ気質の方に多く見られます。

味覚障害の治療方法は?

一昔前までは「まじめ」って、人間としてとっても大切な条件だったようですが、ストレスを抱えやすい点では病気のリスクは高くなります。近年の病気の原因は、多食による生活習慣病か、ストレスによる免疫の病気ばかりです。
 治療にあたってですが、味覚障害になると何でも良いと聞いた物は取り入れた方が良いと考えられる方が多いですが、私は逆だと思っています。多種類のサプリメントや薬を服用すると、その分長くいろいろ物を消化しなくてはならなくなり、胃腸の元気が奪われるんだと思うんです。なので必要不可欠な物以外はお休みいただくようアドバイスしております。

味覚障害治療事例

case1 「ウソのように治りました」

数年前の7月の土曜日に、上尾市にお住まいの、60歳代のご夫婦がご来店されました。奥様が味覚障害で、罹患して1週間とのお話しでした。御主人は当店に来る事より、どこかの病院に連れて行きたいような素振りでした。その1時間後に今度は足立区から40歳代の男性がご来店されました。こちらも罹患して1週間と言われました。お二方ともお話を伺い、漢方薬をお持ち頂きました。すると、翌週の火曜日、お二方から電話があったのです。「主人は信じてくれませんがウソのように治りました」とご婦人から、「見事に治りました、また何かあったらご相談させてください」と男性から。
 ここからがおもしろいところなのですが、そのご婦人が1年後の夏に再度電話をかけてきたのです。「また味覚障害になりました、今度は薬を送って下さい」と、そしたら翌日かかってきた電話が「一服で治りました」って言われるのです。神経の病気や味蕾細胞の故障なら一服で治るなんてあり得ないです。こんな事例を沢山経験していると、味覚障害は組織の病気では無いと確信するようになりました。何かの環境で発症しても罹患の理由がわかり、不安がなくなれば治るものなんだと。
 ここから更に続きがあるんですが、そのご婦人がまた1年後の夏に電話をかけてこられたのです。「また、味覚障害になりました、漢方薬を送って下さい。でもあの薬を飲めば治るから心配はしてません。」と、おそらく夏の暑さが体に負担になっているのでしょうか、おもしろい事例です。

case2 味覚障害で数ヶ月病院に通ってもどうにもならない

以前、群馬県からこんなご相談がありました。味覚障害で数ヶ月病院に通ってもどうにもならないとの内容でした。お話を伺うと、スノボにはまり毎晩ナイターに行っていたとのことでした。ここまでは有意義な時間のように思えますね。ここからが検査では見えない所なんですが、スキー場の食堂に激辛ラーメンのメニューが有り、それがとても気に入って必ず食べていたそうです。お話しの中、どうやら味覚障害の原因はそれではないかと感じました。でも病院ではそんな事話さないですよね。なので亜鉛とビタミンを数ヶ月服用してもどうにもならないわけです。1ヶ月分の漢方薬をお届けしました。その後の様子は連絡も無かったので伺っていませんでした。そしたら、ちょうど私の誕生日に群馬のお土産を持ってご来店されたのです。「あれですっかり良くなりました、ありがとうございました」