味覚障害とは
味覚障害という言葉を辞書で引くと、『別名で味覚減退、味覚過敏、味盲という。味盲とは普通、人が感じる味覚に無感覚なことを言い、苦みを感じるか否かで調べることができる。日本人の約 10%が味盲といわれている。味覚障害が主訴または初発症状となりうる疾患としては、各種の舌疾患、薬物中毒、鉄欠乏性貧血、顔面神経麻痺、中耳炎などがあり、これらの診断には味覚検査が重要である』とあります。
おもに食物の味が分からなくなる病気の一種ですが、口の中には何もないにも関わらず、甘い・苦い・渋いなどといった味を感じたり(自発性異常味覚)、何を食べてもまずく感じてしまうようになってしまうことがあります。味覚障害は年齢を重ねるにつれ起こりやすいといわれおり、高齢になればなるほどこの病気になる人が増えくる傾向にあるようです。
味覚障害の原因について
味覚障害とは、単なる症状でありその原因はさまざまです。
他の病気の治療のために服用している薬が原因で起きる「薬剤性味覚障害」、体内の亜鉛の量が不足してるため起こる「亜鉛欠乏性味覚障害」の他、糖尿病・腎障害・肝障害といった全身の病気が原因になって起こる場合もあります。また、いろいろな検査を行ったが原因が明らかにならない場合「突発性味覚障害」といったものもあります。
以上の4つが比較的高い頻度を占めた原因ですが、他にも頭部の外傷や中耳炎、顔面神経麻痺、口内炎なども味覚障害の原因になるといわれています。
味覚障害の検査と診断
一般的には耳鼻咽喉科を受信して検査をするのことが推奨されます。耳、鼻、口腔の診察のあと、血液検査や尿検査の他、肝機能・腎機能の検査を経て血清中の微量金属(亜鉛・銅・鉄など)の検査を行います。また、味覚そのものの検査として、電気刺激を用いた味覚検査を行ったり、味のついた溶液を使った検査が行われます。
一般的な治療方法
もちろん上記に上げたように原因はさまざまですので、その原因により治療方法は異なります。一番多いとされる亜鉛欠乏症味覚障害には亜鉛剤を内服します。また、原因が不明の場合もこの亜鉛剤の内服が有効的なことが多く、同じ治療をすることが大多数を占めます。これにより、裏を返せば味覚障害の原因も治療も実際のところはよくわかっていないことになるといわれています。
薬剤性味覚障害の場合、その原因となった薬剤の使用を中止もしくわ量を減らしたりなどする必要があり、これにさらに亜鉛剤の内服が同様に付け加えられたりします。頭部外傷、顔面神経麻痺などからくる味覚障害の場合は神経障害に効果的とされているビタミン剤や循環改善薬と呼ばれるものが使われます。